普段、私たちの生活している天浜線の沿線地域は、ちょっとさびれた、ごく普通の田舎です。 コンビニに売っている観光パンフレットに載るような、特別な何かがあるわけではありません。しかし、じっと目を凝らしてみると、日常の景色のなかに、ぼんやりとひかるものが見えてきます。 例えば、車窓にキラキラと映る湖畔の青色。のどかにひろがる電線の無い空、道端に顔をのぞかせた小さな花、路地裏から聞こえる子供たちのはしゃぎ声・・・ あまりにも身近に息づいているからこそ、往々にして見失われやすいそれらは、しかし、どんな宝石よりもまっすぐで純粋な「美しさ」をもちあわせ、私たちの人生を彩ってくれます。天浜線、そして、このホテルは、そんな「美しさ」を見つける為の装置です。 この旅が「in my life (愛しき人生)」の欠片になりますように。